日々の油圧機器を扱う場合において、機器を長持ちさせるためには、故障の早期発見が重要となります。故障を早期発見するためには、以下の項目を定期的に点検して故障の前兆を見つけだし、専門の業者に相談する事が大切です。
普段から通常の稼働環境での油温を把握しておくことが大切です。一般的には、40℃〜50℃ で使用するのが最適です。ファンクーラーの目詰まり、水クーラーの水垢の付着等で冷却効率低下により油温が上昇したり、季節の違いや屋内、屋外での使用によっても油温は変化するので、これらの違いを知っておきましょう。
機器の使用や時間の経過とともに、どうしても油には汚れが出てきてしまいます。初期導入時の油の状態を覚えておき、それと比較して汚れ具合がどの程度変化しているのかをチェックしましょう。
フィルターやストレーナーにトラブル、劣化などが見られないか、定期的にチェックすることをお勧めします。もし気になるところがあれば、すぐにお取り引きの業者か弊社までご相談ください。
機器の稼働時間は、メンテナンスの必要時期の見極めにとって重要な項目です。機器の導入時期や1日の使用頻度などを考え、導入からの稼働時間を意識しておく必要があります。
建設機器ショベルの場合、アワーメーター表示として約7,000時間〜8,000時間程度が耐用年数の目安ですが、建設機械や工場設備などは、機器の扱い頻度も異なるため耐用年数を一概に表す事はできません。お使いの機器がどのような状態にあるのか判断できない場合は、弊社までお気軽にご相談ください。
お使いの機器に以下のような現象が現れた場合は、何らかのトラブルが発生する可能性があります。
上記の現象によって考えられるトラブルは以下のようなものです。
このような症状が発生した場合には、ご自分で対処せず、直ちにお取り引きの業者か弊社までご相談ください。
弊社にご相談いただければ、状況をお伺いした上(場合によってはデジカメなどで不具合の機器を撮っていただき)、可能な限り状況を確認させていただきます。お客様側で対応できることはアドバイスいたします。お客様側では対応出来ないと判断させていただいた場合には、弊社に機器をご発送ください。機器を直接確認させていただいた上で、修理の是非をご連絡いたします。